朝ドラ「べっぴんさん」でヒロインを演じた芳根京子さん。
順風満帆に見えますが、中学生の時にある難病と闘ったそうです。
その病気とは?そしてその病気を彼女がどんな風に克服したのか?詳しく見ていきましょう!
芳根京子の難病をブログで公表した
生年月日 | 1997年2月28日(25歳) |
血液型 | A型 |
身長 | 159㎝ |
出身地 | 東京都 |
主な作品 | 映画「累」ドラマ「海月姫」「表参道高校合唱部!」 |
ブログ | https://yoshinekyoko.jp/blog-yoshine |
芳根京子さんを調べていくと「芳根京子 難病」といったキーワードが出てきます。
2015年11月27日のブログでファンの方から届いた質問「大病を患っているが、笑顔になれる秘訣を教えて下さい。」に対して「私も中学の頃に難病になったことがあります」と答えています。
私も中学の頃に難病になったことがあります。
実際そうなるとね、なかなか笑顔になるのが難しかったりするんですけどね、とにかく毎日楽しいこと探してたなー。
気持ちに負けないように。
その時思ったのは周りの人とお喋りしたり、コミュニケーションをとることが1番笑顔になれるんじゃないのかなぁ!あとは携帯でお笑い見たりしてますよー。笑
1人じゃないですからね。きっと大丈夫です。もう頑張ってると思うので頑張ってくださいって言葉は言いません。無理せず自分のペースでいてくださいね。
芳根京子オフィシャルブログ 引用
芳根京子さんは現在の公式ブログを非公開にしています。新たにホームページを作成して、公式のブログに引っ越しをしていますが、過去の記事などは非公開のため見ることはできませんが新規の記事を連載しているようです。
芳根京子のブログ
言葉に優しさが見えますね。経験者として質問者のつらさに寄り添っているのが印象的です。
そして芳根さんが患っていた病気とは”ギラン・バレー症候群”。
それではギラン・バレー症候群がどんな病気が見ていきましょう
ギラン・バレー症候群とはどんな難病?
ギラン・バレー症候群は、日本では年間で10万人に1~2人の割合で発症が報告されています。全世界的に見ても発症はごく稀でありながら、一定数の患者がいます。
性別で見るとやや男性に多い傾向がありますが、年齢は子供から高齢者まで発症する可能性があります。
発症の原因
なぜギラン・バレー症候群になる人がいるのか、その理由は明らかではありません。
分かっている事は、体の免疫系が体そのものを攻撃し始めるということです。
通常、免疫系の細胞は異物や侵入してきた生物だけを攻撃しますが、ギラン・バレー症候群にかかると、自分で自分の末梢神経を攻撃してしまいます。
ギラン・バレー症候群の原因(CDC:アメリカ疾病予防管理センター)
- 下痢や呼吸器系の病気 ※患者の3人に2人は、キランバレーの症状が出る数週間前に下痢や呼吸器系の病気にかかっていた
- ウイルス感染症 ※患者の中には、インフルエンザやジカウイルスなど、ウイルスに感染していた人がいた
- ワクチン接種 ※まれにワクチンを接種した後、数日から数週間のうちに発症した人がいた
参考文献:Guillain-Barré Syndrome | Campylobacter | CDC
ウイルス感染や細菌感染がきっかけで、本来は外敵から自分を守るための免疫システムが異常となり自分自身の末梢神経を攻撃してしまう状態です。
感染するウイルスは”カンピロバクター”、”サイトメガロウイルス”、”エプスタイン・バールウイルス”が多いと言われています。
この他にも手術、ケガ、インフルエンザやコロナウイルスのワクチンによって引き起こされることも。
下痢を引き起こすカンピロバクター・ジェジュニへの感染が、最も一般的な原因の1つだってCDCは公表しているよ。
症状は?
末梢神経の障害なので、「力が入らない」「しびれる」「感覚が分かりにくい」などの症状があらわれます。
そして怖い事に、初期の段階では診断が困難で風邪と間違えられて点滴をして帰されたなんてことも聞かれます。診断には特殊な検査が必要となり、非常に見つけにくい事でも知られています。
キランバレー症候群の症状(Johns Hopkins University:ジョンズ・ホプキンズ大学)
- 初期症状:脱力感やヒリヒリ感の様なしびれ
- 最初は下半身や両足にしびれを感じ、次第に腕や上半身に脱力感やしびれを感じる
- 脱力感は次第に大きくなり、一部の筋肉が使えなくなることもある
- 重症の場合、半身不随、手足が完全に麻痺、呼吸困難になることもある
参考文献:Guillain-Barré Syndrome | Johns Hopkins Medicine
症状は数時間、数日、数週間にわたって進行します。
ほとんどの人は症状が出始めてから、2〜3週間後に回復し始めますが、回復は人によって異なり、わずか数週間で回復する人いれば、数年かかる人もいます。
ほとんどの人は完全に回復しますが、中には神経に後遺症が残る人もいます。ギラン・バレー症候群が原因で死亡した人もいます。
もしもギラン・バレー症候群を発症してしまったらどんな治療をするの?
治療
実はギラン・バレー症候群のために確立された治療法はありません。
”呼吸障害を予防して症状を和らげること”を目的とした治療を行うために入院します。
軽症の場合は①免疫グロブリン大量療法(IVIG)か②血漿交換療法を行います。筋力低下が顕著な場合はリハビリテーション療法をする場合もあります。
①免疫グロブリン大量療法(IVIG)
免疫グロブリンとは人体の中にある抗体の主成分の事で、これを投与する治療法のことをいいます。血液製剤で免疫系が神経系を攻撃するのを抑える働きを治療に利用しています。
②血漿交換療法
血漿(血液の液体部分)を除去して他の体液に置き換える処置のこと。血漿と一緒に抗体も除去されるため病気の症状の軽減するのに役立つと考えられます。
その他、ホルモン療法やリハビリテーションなどがあります。
「呼吸器の麻痺」「嚥下障害」「不整脈」などの重症な場合は集中治療室で人工呼吸器などの全身管理が必要となります。
常に研究を通じて、新しい治療法が発見されているよ!
後遺症は?
ギラン・バレー症候群の患者さんの多くは1か月以内にピークを迎え、6~12ヶ月で以前とほぼ変わらない生活が出来るようになります。
ですが約20%の患者さんに後遺症が残ると言われています。
主な後遺症は「介助なしでは歩けない」「疲れやすくなった」「全力で走ることが出来ない」など日常生活に支障が出ることもあります。
ギランバレー症候群は治るの?再発の可能性はあるの?
半数は半年以内、70%の人は1年以内に歩行可能になり、ほとんどの人が完全回復し、再発も稀で死亡率も少なく推移しています。
風邪や下痢の1~3週間後に”手足がしびれる””力が入らない”などの症状が出たら、神経内科を受診してください。
芳根京子は難病を完全に克服した?
1年間の闘病の末、克服して再発もないようです。
ご本人も「難病とは言われているけど、自然に治る病気。今は完治してる。病気のあとは急激に足が早くなったり、持久走で1位になったりしてるので全然、支障がない!」と話している通り、元の生活に戻れているようです!
入院しての治療を経てリハビリも大変だったのではないかと察するところですが、持久走で1位になっているなど伺うと芳根さんの持つバイタリティーも素晴らしいなと感じますね!
その後、高校1年生の時に芸能界に飛び込んで、2013年の16歳の時にNHKの朝ドラ「べっぴんさん」でヒロインに抜擢されます。
なんてシンデレラストーリー!
芳根京子の難病についてTwitterの声
#芳根京子 さんって昔患った難病が話題にならないのが良いですよね。そんな逸話がなくとも演技力だけで戦えるって言うのがもはや逸話ですよね。 pic.twitter.com/S2vH5Izjjh
— ヒナコ・ヨ・シネマン@映画垢 (@hinakoyocineman) May 23, 2019
NewDaysに芳根京子さんがPRに起用されてるじゃない?昔気になって調べたんだけど難病に学生時代にかかってたんよね今は完治してるみたいすごい元気そうなイメージだけどそんな過去があるってね
— ゆーき (@yuyu_1016) July 9, 2019
個人的に応援したい女優さんの1人です
他にも難病、奇病に罹った有名人何人もいるんだね。他の人達の病気もだけど特にまだ若い芳根京子ちゃんのギラン・バレー症候群にはかなり驚いたね。
— Allegro (@A_Okihasam) May 4, 2018
→
難病,奇病にかかった有名人まとめhttps://t.co/CKi2F1qm0w
キラキラ元気なイメージがあるから、驚く人が多いのも頷ける!
ギラン・バレー症候群を患った有名人一覧
ギラン・バレー症候群は発症が非常に稀で、免疫異常による病で難病指定されています。
ですが、ネットを検索してみると意外と芸能人や著名人にもギランバレー症候群を発症した人がいましたので、紹介していきたいと思います。
軽症だった方、重症だった方、症状の強さは人それぞれなのが良く分かります。
まとめ
今回は芳根京子さんの難病についてお伝えしました。
この記事のまとめ
- 芳根京子は難病をブログで公表
- ギランバレー症候群とは、自分で自分の末梢神経を攻撃してしまう難病
- 発症の原因はウイルス感染や細菌感染後、またはワクチン接種が要因だと言われている
- 主な症状は、力が入らない、しびれる、感覚が分かりにくいなど
- 治療方法は、免疫グロブリン大量療法(IVIG)、血漿交換療法、リハビリテーション療法などがある
- 稀に後遺症が残ったり、再発する事もあるが、ほぼ完全回復する病気
- 芳根京子さんは病気を克服した
原因が必ずしも特定できないということで、誰でもなり得るところが怖いですね。ですがほとんどの人が回復するということで希望が持てるような気がします。
今も活躍中の芳根京子さんにこれからも注目していきたいと思います!
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