イギリス料理まずい理由はなぜ?歴史とまずいランキングTOP10!海外の反応は?

イギリス料理まずい理由はなぜ?歴史とまずいランキングTOP10!海外の反応は?

イギリス料理といえば?調べてみるとその評価は、

「茹ですぎ」「焼きすぎ」「揚げすぎ」「味が薄い」

惨憺さんたんたる言われ様ですが・・・

素材の持ち味なんて気にしてませんよ~と言わんばかりに、肉でも野菜でも、原形を留めないほど加熱されている・・なんてことも珍しくありません。
基本的にイギリス料理は、塩やコショウだけを使った薄味になっていて、食べる人が好みで味付けをするのが前提となっています。中には、調理段階では調味料を使わないというツワモノも。

その不味さたるや、多数のエスニックジョークにもなっているんですよ。

  • 「天国とは、アメリカの給料、中国人のコック、イギリスの家そして日本人の妻。地獄とは、中国の給料、イギリス人のコック、日本の家そしてアメリカ人の妻を持つことである。 」
  • 「イギリス料理に必要なのは調味料ではない。麻酔薬だ。」
  • 「イギリスで不味いモノを食べたくなければ朝食を3回喰え。」
  • 「世界一薄い本=イギリスのグルメガイドブック」
  • 「イタリアに行ったらイタリア料理を、フランスに行ったらフランス料理を、イギリスに行ったら中華料理を食べろ。」
  • 「イギリス人にうまい食べ物の話を聞くのは、イタリア人に戦争の勝ち方を聞くくらい難しい。」
  • 「イギリスは豊かな国と聞いていたのにイギリス料理を食べている。そんなに食べ物に困っていたのか!」
  • 「イギリス人の忍耐強さは、毎日の食生活によって養われる。」
  • 「イギリス料理に高級とか普通とかいった区別はない。食えるか食えないかだ。」
  • 「世界三大失敗料理、3位:スパイスを入れ忘れたインドのカレー、2位:ワサビを入れ忘れた日本の寿司、1位:イギリス料理である。」
  • 「日本人は食べるため仕方なく働くが、イギリス人は働くため仕方なく食べる。」
  • 「日本人は金持ちなのに海草を食べ、フランス人はグルメなのにかたつむりを食べ、イギリス人は見栄っ張りなのにイギリス料理を食べる。」
ぽこきち

わあ!これまた随分沢山あるんだね!!

それではなぜ、これほどにもイギリスは料理がまずいと言われる国になってしまったのでしょうか。

\本記事を読むと、秘密がわかります。/

  • なぜイギリス料理はまずいと言われるのか
  • これはまずい?!イギリス料理10品
  • 自他国からのイギリス料理の評価
目次

なぜイギリス料理はまずいのか~歴史的背景からひもとく~

①農作物が育ちにくい土地

イギリス料理
画像出典 フィンセント・ファン・ゴッホ「ジャガイモを食べる人々」

イギリスは気候が寒冷なこと、また痩せ地のため、とにかく野菜が育ちにくい場所でした。特に緑黄色野菜は、ほとんど獲れなかったそうです。

そんな中ジャガイモは、比較的痩せ地でも生産が可能な野菜なため、イギリス人にとって、野菜と言えばジャガイモでした。むしろ貧しい人々にとって、ジャガイモは主食だったのです。(上の絵画に描かれた家族もジャガイモを食べていますね、夕食でしょうか。)

イギリス料理
画像出典 ダニエル・マクドナルド「アイルランドの小作農一家、貯蔵品の青枯病を発見」

・・・育てたジャガイモが全て病気になってしまい食べるものは何もない・・・

絶望に打ちひしがれている一家を、描いた絵画が残っているほどなんですよ。

ジャガイモがメイン+限られた食材で調理となると・・・

  • 彩りに欠け、そもそも美味しそうに見えない
  • 素材が限られているので、同じような料理しか作れない。(フィッシュアンドチップス、ジャケットポテト、シェパーズパイ・・などなど。ジャガイモを使った有名なイギリス料理は多くあります。)

②宗教的な理由

イギリスの公式宗教は、英国国教会によるキリスト教ですが、プロテスタントに分類されます。

プロテスタントというのは、キリスト教の中の宗派のひとつです。贅沢を「悪」、倹約を「美徳」とし、食事は空腹を満たすための単なる行為であるという根強い考えがありました。そのため食への探求心が生まれなかったのではと考えられています。

キリスト教には、プロテスタントのほかにカトリックという宗派がありますが、宗派が違うと考え方も全く違うので、カトリックの多い国は、食事が美味しいとも言われています。

  • プロテスタントの多い国・・・イギリス、オランダ、ドイツ
  • カトリックの多い国・・・イタリア、フランス

③「ジェントルマン」現れる

イギリス料理
画像出典 google

1640年に、新しい支配者層「ジェントリー」が登場します。ジェントリーとは「生まれのよい人」という意味で、貴族よりは下、農民よりは上という身分階層でした。

ブリジャートン家
画像出典 『ブリジャートン家』

対面を保つためには痩せ我慢が当たり前という文化がイギリスにはありますが、上流階級に憧れを抱く新興階級のジェントリーたちには、その見栄っ張りな姿勢が顕著に見られたそうです。

ジェントリーはのちに、貴族階級も含めて「ジェントルマン」と言われるようになります。現在でも、礼儀正しく上品な男性のこと示す言葉として残っていますよね。

ジェントルマンたちは、質素な食事を正しいこと、暴飲暴食は貧しい者がするものと考えていました。そのため、イギリス料理は美味しさを追求せず、ますます質素なものになっていきます・・・

400年近くも支配階層にいたジェントルマンが食事に興味を持たなかったことが、致命的にイギリス料理の発展を遅らせてしまったのです。

④フランス文化の排除

ナポレオン
画像出典 google

イギリスは歴史の長い間「ヨーロッパの辺境」であり、あらゆる面で発展の遅れた地域でした。フランスへの憧れが強かったので、お金のあるイギリス貴族はフランスの料理人を雇い、独自にイギリス料理を発展させることもありませんでした

ところが1689年、フランスとの戦争勃発が勃発ぼっぱつ。100年近く、フランスはイギリスの敵となります。

その間、フランス料理やフランス風のマナーは駆逐され、イギリス料理やイギリス風のマナーを確立しようという試みが見られるようになりました。

フランスのような美味しい料理を羨ましく思う反面、イギリス人のプライドと痩せ我慢気質が、イギリス料理を質素でまずいものにしていったのです。

⑤調味料は高級品

イギリス料理
画像出典 google

塩やコショウなどの調味料が貴重品とされた時代、調味料を自由に使えるよう食卓に並べることは、最上級のもてなしでした。客が自分で味付けをするために、調理段階ではほぼ味付けをしないことになります。

それがそのまま伝統として残り、現在でも調理の際にはほとんど味付けがなされない理由と言われています。
 

イギリスのレストランなどで、「Would you like any sources何かソースいりますか?」と聞かれたら、必ずもらうようにしましょう。

⑥産業革命で事態が悪化

イギリス料理
画像出典 イギリスの都市化と労働者階級

18世紀から始まった産業革命で、事態はさらに悪化します。

産業革命により、都市部では労働者が必要になり、農村部から多くの人たちが都市部へ移動しました。

急激な人口増加のために、食材が農村部から都市部に運ばれるようになりましたが、輸送技術が未発達の当時、鮮度が落ちた食材を、過度に焼いたり煮たりすることで対処し食べていたのです。

ぽこきち

過度の加熱は、身を守るためだったんだね。


当時は衛生面の理由からでしたが、しっかり加熱するという習慣は現在まで残り、現代においては、「加熱し過ぎ」の評価につながったと、考えれられています。

イギリス料理ワースト10

まずいと評判のイギリス料理を、ランキングにしてみました。

目をちょっとそむけたくなる、インパクトの強い料理写真が多数出てきます。勇気のある方だけ、お進みください。

第一位 ハギス( Haggis) 

イギリス料理
画像出典 google
まずさ・トータル評価
ネットリ感
ふわっとする空気感
パサパサ感
臭い匂い
グロテクス(見た目)

ヒツジの内臓ミンチ・オート麦・たまねぎ・ハーブ等を羊の胃袋に詰め、加熱した料理。

見た目がイモムシにしか見えないのは、私だけでしょうか。。

海外からは、ヨーロッパ随一のゲテモノ料理とも呼ばれる、スコットランドの伝統料理です。

地元では、毎年1月25日に、18世紀のスコットランド人・詩人のロバート=バーンズ(Robert Burns)の生誕を祝って、食べる人が多いです。

第二位 スターゲイジー・パイ(Stargazy Pie) 

イギリス料理
画像出典 google
まずさ・トータル評価
ネットリ感
ふわっとする空気感
パサパサ感
臭い匂い
グロテクス(見た目)

ピルチャードという魚を、卵やジャガイモとともにパイ生地に包んで焼いた料理。

ぽこきち

また衝撃的なの出てきた

コーンウォール・マウゼルの名物料理。

star=星  gaze=じっと見つめる

魚が頭部を突き出して星空を見上げているように見えることから、この名がつきました。魚体はパイから突き出し星を見上げる形にするため、頭部を切り離してはならないそうです。

毎年12月23日、トム・バーコックス・イヴ祭のお祝い料理として食べられています。

第三位 ウナギのゼリー寄せ/ウナギの煮こごり(Jellied eels) 

イギリス料理
画像出典 google
まずさ・トータル評価
ネットリ感
ふわっとする空気感
パサパサ感
臭い匂い
グロテクス(見た目)

ぶつ切りにしたヨーロッパウナギを煮込んでから、冷やしてゼリー状に固めた料理。

18世紀に生まれた伝統的なイギリス料理で、ロンドン・イーストエンドの名物として知られています。

温かくしても冷たいまま食べてもOK。

16世紀~19世紀のロンドンでは、市内を流れる川でもウナギを獲ることができました。ウナギは安くて栄養のある食材として、庶民にも親しまれており、特に貧困層にとっては主食として扱われていました。

ウナギと言えば、日本人はまず、アツアツのご飯の上に乗った鰻の蒲焼かばやきを想像するのではないでしょうか。ウナギはもともと泥臭い魚のため、シンプルな調理法では、独特な臭いを隠すことは難しいようです。

さてゼリー寄せ、これ如何に。

四位 マーマイト(Marmite)  

画像出典 google
まずさ・トータル評価
ネットリ感
ふわっとする空気感
パサパサ感
臭い匂い
グロテクス(見た目)

ビールづくりの際、圧搾した後に残る搾りかすに塩を足し、少量の砂糖を入れて煮詰めて作る。

濃い茶色の粘り気のある半液状で、塩味が強く、独特の臭気があります。

バターやマーガリンと共にパンに塗って食べたり、煮込み料理の隠し味として使うのが一般的です。

イギリス国内でも好き嫌いが分かれますが、ビタミンBが豊富で、近年はイギリス国外でも、ベジタリアン向けの食品として需要が増えつつあります。

第五位 ブラックプディング(Blood Sausage) 

イギリス料理
画像出典 google
まずさ・トータル評価
ネットリ感
ふわっとする空気感
パサパサ感
臭い匂い
グロテクス(見た目)

豚や牛の血液に豚脂や牛脂を加え、オートミールやオートグローツ、大麦グロットを混ぜた穀物で作る。

皮のまま焼いたり、揚げたり茹でたりして食べますが、製造過程で加熱されるため、冷やして食べることもできます。

ぽこきち

肉は使われていないので、日本で目にする一般的なソーセージとは全く別物です。レバーペーストを更に濃厚にした味・・という人も。

マンチェスター・ラムズボトムでは、1980年代から、ブラックプディング投げ世界選手権が開催されています。

毎年9月に開催されるこのイベントでは、参加者がブラックプディングを投げて、6メートルの高さにあるヨークシャプディング(小麦粉と卵でつくるパイ皮のようなもの)を落としてその数を競います。

この競技は、15世紀のランカスター家とヨーク家のバラ戦争にまでさかのぼり、弾薬が尽きた両陣営の兵士たちが、互いの郷土料理を投げ合って戦ったことに由来しています。

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