御朱印帳、和風の表紙に和紙の手触り、美しいですよね。
文具店などには御朱印帳コーナーがあるほど、一般的に知られるようになった御朱印帳。
私も、観光などで神社やお寺にお参りすることがあるのですが、残念なことに、御朱印受付をみて初めて自分がそれを忘れてきてしまったことに気付くんですよね・・・
そんな、使いこなせないでいる方でも、いつかは御朱印帳デビューしたいですよね!
超初心者にも分かりやすく、いざ使う際にも悩まないよう、正しい御朱印帳の使い方を解説していこうと思います。
御朱印帳の使い方

御朱印帳ですが、購入したのはいいけど、まず考えるのは、「使い始め」、何からしたらいいかですよね。
まず、御朱印帳には、主に「和綴じ」(下写真左のものと、「蛇腹式」のものとがあります。
どちらも使い方の基本は同じなので、参考にしていただけたらと思います。


左右どちらに開く?
表紙にすでに表題のあるものは良いのですが、無いものも多く、最初間違えると、残念なことになってしまいますよね。
御朱印帳は、右に開くのが正しいです。

へぇ・・・文庫本なんかと一緒だね!
ただ、間違えてしまっても、気にする必要はありません。
もし、開く方向を間違えてしまった場合は、御朱印を頂く際は、「ここに書いてください」と開いて出すようにしましょう。
表題の書き方
多くの御朱印帳は、元から書いてあるのですが、中には無地の和紙が貼ってあったり、表題用にカットされた和紙が入っていたりします。
そこに、「御朱印帳」、もしくは「御朱印帖」「集印帳」などと書きます。


表題は、基本的には表紙の左上にある場合が多いです。



これも特に決まりはないから、書かなくてもいいし、貼る場所も自分の好みでいいと思うよ!
無地の表題の場合は自分で書いても構いませんが、最初に御朱印帳を購入し、参拝した神社やお寺で、書いてもらえる場合もあります。
書いていただけた場合、達筆なので、とても趣のある表紙になり、素敵な御朱印帳になること間違いなしです!
ただ、あくまでも相手の好意なので、断られる事もある事を知っておいてください。
最初の1ページ目の注意点
次に、御朱印を書いてもらう最初のページです。
開いた表紙の裏は、凸凹して、少し書きづらい為、書く側の気もちを考えると、表紙の裏は空白にし、左側のページから書いてもらうといいでしょう。


表紙の裏のページには、名前を書くのもいいですし、使い始めの日にちを書くってのもありかと思います。
この辺は特に決まりはないようなので、自分の好きなようにアレンジしてみてください。
名前は書いた方が良い?
御朱印帳によっては、名前の書く欄が最初からある手帳もあります。
ただ、基本的にない場合が多いので、悩まれる方もいると思いますが、名前は、特に書かなくてはいけないというわけでもなく、書いてもいけないわけでもありません。
御朱印は目の前で書いていただけるところが多く、名前は特に書いて無くても混ざることはありません。
しかし、人気の神社やお寺では、参拝前に預かって、参拝後に書いたものを返していただけるところや、受付で預かって、番号札をもらい、呼ばれたらもらいに行くというパターンもあるため、その場合は混ざってしまう可能性はあります。
これらを考えると、分かりやすい場所に書いておくことをお勧めします。



名前を書く場合、どこに書いたらいいのかな?
名前を書く場所も決まりはないため、御朱印を書くページ以外ならどこでもいいというのが結論でしょう。
とはいえ、真っ白な、表紙や裏表紙の裏とか、表紙や裏表紙に書くのが一般的ではないでしょうか。
御朱印帳の裏はどうする?
裏も使っていいです!
基本的に御朱印帳は裏書してもいいように、厚手の和紙を使っていたり、ページが二重になっています。


ただ、中には薄い和紙を使っていたり、御朱印を書く側の墨の量などによっては、どうしても染みてしまう事もあるでしょう。
御朱印帳の中には、同じ大きさの和紙が1~ 2枚入っているので、それを書いてもらった場所に挟んでおくといいかもしれないですね。
ただし、これも乾いてからでないと、紙がくっついてしまう可能性もある為、気を付けましょう。
裏に書き始めてから、裏写りに気づいたときは、できればそこは飛ばして、次のきれいなページに書いていただくのがいいかもしれません。



裏写りしてしまったページ、飛ばすのもったいないなぁ。。。
うまく使う方法無いの?
そんな方には、空いたページを有効に使う方法を紹介しますね。
裏写りで飛ばしたページには書置きの御朱印
有名な神社や、土日の混雑する日、御朱印帳の大きさの和紙に書いた御朱印が、事前に置いてあるのですが、そんな『書置きの御朱印』をもらうことがあります。
飛ばして空いてしまったページに、その『書置きの御朱印』を貼るという方法もあります。


書置きの御朱印の貼り方ですが、普通に御朱印を書くページに、のりや、両面テープで貼ってかまいません。
御朱印帳は神社とお寺で分けるべき?
分けないと怒られる?
分けないと怒られるという事はありません。
もともと日本は古くから神仏習合という信仰があり、神社とお寺は長い間共存していた為、御朱印を一緒にしても何の問題もないはずなのです。
ただ、神社の神主さんやお寺の住職さんの考え方によっては、一緒にすることに異を唱えることもあるため、稀に同じ御朱印帳に記入することを拒否される例もあるといいます。



んー・・・
結局どっちがいいのかなぁ・・・
どっちでもいいと言われると、さらに悩んじゃいますよね?
次の両者のメリットデメリットを見て、自分にあった使い方を考えてみましょう。
一緒にしたとき、別々にしたときのメリットとデメリット
一緒にした場合 | 別々にした場合 | |
メリット | 持ち歩く際も悩まず一冊持っていけばよい。 | 参拝した方の手帳を出せばよいので、心配せずに済む。 統一感がでてすっきり |
デメリット | 一緒にしてもいいか、行く先々で確認が欠かせない。 少しごちゃごちゃして、統一感が無い。 | 荷物が多くなる。 |
御朱印帳にはマナーがあり、日本のルールがある
最初の御朱印は?
特に順番にこだわる必要はないのですが、
御朱印帳の最初のページには、「伊勢神宮」の御朱印を書いてもらうのが正式な書き方だという考えもあるようですね。



伊勢神宮は、日本全国8万社あるといわれる神社の頂点だからかな?
最初のページを飾るのには、特別感があるので、いいかもしれないですね。
それとは別に、最初のページには、近所の氏神様の御朱印をもらうというのもおすすめです。
氏神様とは、地域を守護する神社なので、日頃の感謝を込めてお参りしてから、御朱印帳を始めるというのも、なかなか良いかと思います。
宗派(日蓮宗など)には注意!
お寺の場合、宗派(日蓮宗など)によっては、神社の御朱印が押印された御朱印帳には、書いてもらえないところも有る為、御朱印を神社とお寺で一緒にしている方は、注意してください。


お寺も神社も一緒の御朱印帳だという人は、ある程度、宗派などのリサーチが必要になると思います。
御朱印をもらう際の注意点
御朱印を書いてもらう方への渡し方
御朱印を書いていただく神社やお寺の方に、お手間をかけない事が基本マナーになるかと思います。
主なマナーとしては、
- 御朱印帳を渡す際は、ビニールカバー、しおりなどは取って渡す。
- 和綴じの御朱印に関しては、閉じ紐を緩めておいて、書いてもらうページをが開きやすくしておく。
- 直に渡す際は、書いてもらいたい場所を開いて、必ず一声「こちらにお願いします」や、「続きにお願いします」と声掛けする。
- 小銭を準備しお釣りのないようにする。
- 待っている間は静かに待つ



やっぱり、書いてもらう人には気持ちよく書いてもらいたいからね!
まとめ
使い方には、特に厳しい決まりはないようなので、あまり細かく考えない方が良いというのが全体の印象です。
- 御朱印帳は、右に開くのが正しい
- 基本的には表紙の左上にある場合が多い
- 表紙の裏は空白にし、左側のページから書いてもらう
- 名前は表紙や裏表紙の裏に書くのが良さそう
- 御朱印帳の裏も使用可能
- 貼り方は両面テープでもOK
- 神社とお寺は一緒にしても問題はないところがほとんど
- しかし宗派(日蓮宗など)には注意必用なのでその神社をリサーチはしたほうがいい
- 神社やお寺の方に、お手間をかけない事が基本マナーを守る
ご自分で気持ちよく使え、持っていてわくわくするような、自分だけの御朱印帳になるようにしましょう。
ここまで、御朱印帳のついての知識が付いたら、是非、御朱印をもらってみてください。
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