中学生棋士として鮮烈なデビューから29連勝という新記録を樹立し、将棋ブームの火付け役となった将棋棋士・藤井聡太五冠。
19歳6カ月という最年少記録で五冠を達成しました。その人気ぶりはとどまる所を知らず、藤井聡太五冠が対局中に食べたおやつにまで注目が集まっています。
卒業を目前に控えた高校3年生の1月、学校を中退して将棋の道へ進んだことも話題になりましたね。
この記事では、
- 藤井聡太の年収
- 棋士という職業や基本給
- 藤井聡太が棋士を選んだ理由
- 藤井聡太の物欲
などについて書いていきます。
藤井聡太の年収は1億超え
日本将棋連盟には8つのタイトルがあります。
契約金によって決まる序列で紹介すると、以下の通りです。
これだけ見ても、いかにすごいことか一目瞭然ですね。
タイトル保持の栄誉と同時に、高額な賞金も獲得できます。現在、唯一公開されている竜王戦の優勝賞金は4,400万円です。
2020~2022年 | 藤井聡太の年収情報 |
---|---|
2022年の年収 | 1億を超えると予想できる |
2021年の年収 | 6,996万円 |
2020年の年収 | 4,554万円 |
藤井聡太さんの年収は(2020年4,554万円)から(2021年6,996万円)1年で2442万円アップしてます。ちなみに2021年の1位は8194万円を獲得した渡辺明名人(棋王・王将との三冠)とのことです。
2022年藤井聡太さんの年収が1億を超えますと、1億以上の年収÷12ヶ月で=月収が833万以上だと考えられますね。
ここで年収が一億円の職業を調べてみました。
- 経営者/企業家
- 医師/歯科医師/薬剤師
- 弁護士
- 投資家/証券アナリスト/金融トレーダー
- エンジニア/プログラマー
以上の職業は、一般的に年収1億円以上を稼ぐことができる可能性があります。しかしこれらの職業であっても、必ずしも年収1億円以上を稼ぐことができるわけではありません。その中でも藤井聡太さんのように上位の人達だけが手に入れることができます。
ここから詳しく年収情報について掘り下げていきます。
えーーーっ!賞金だけでも桁違いやん!これは1億超えの噂も現実味を帯びてくるで!
藤井聡太の職業は棋士
棋士とは、日本将棋連盟に所属し、将棋の対局で報酬を得る仕事です。
名人を頂点とするプロ棋士が争うリーグ戦で対局を行い、名人を目指します。他にも、各タイトル戦やトーナメント戦などに出場します。
常に勝つことが求められる厳しい世界ですが、そもそもプロになるのも狭き門です。
- 日本将棋連盟の「奨励会」に入会する ※入会の際には試験があり、プロ棋士の推薦を受ける、もしくはアマチュア大会で好成績を残した19歳以下の人のみに試験の資格が与えられる
- 奨励会員として6級から三段まで昇段する(6級→5級…1級→初段→…三段)
- 奨励会の三段リーグで上位2位以内に入り、四段に昇段する
- 晴れてプロ棋士の仲間入りとなる
上記のプロセスから、四段になってプロになれるのは原則年間2名です。さらに、基本的には26歳までに四段になれなければ退会となるため、奨励会に入会してもプロになる人はほんのわずかです。
年齢制限か〜。奨励会に入会するのは小学校高学年から中学生ぐらいが多いっていうのもそういう理由なんやな。
棋士の対局は一般的に、多くて年に70回程度です。対局で勝利しなければ次の機会に恵まれないため、とにかく勝つことが必須。1年365日の中で70回というとそんなに多くは感じられませんが、対局以外の日も常に勝利に向けて技術を磨き続けることが求められます。
技術はもちろん、常に自分を律して高みを目指し続ける強靭な精神力が求められる競技であることは間違いありませんね。
棋士の基本給
棋士には、日本将棋連盟から基本給が支給されます。
棋士の中でも順位戦のランクを基にした階級があり、それによって金額が異なります。
ランク | 金額 |
---|---|
A級 | 約70万円 |
B1級 | 約50万円 |
B2級 | 約30万円 |
C1級 | 約20万円 |
C2級 | 約15万円 |
なお、名人レベルになると100万円程度ではないかと言われているようです。
藤井聡太五冠は現在A級ということですので、少なくとも70万円以上の収入が予想されます。単純計算でも、これだけで年間840万円ということになります。
わーー!自分、いちいち人の収入のこと勘ぐって相当ゲスいでー!
おっしゃる通りです。でも、まだまだ調べていきますのでついてきて下さい。
こうした金額の情報が明るみに出ないところを見ても、自身の収入を公開するような棋士がいないことに気品を感じますね。
藤井聡太の対局料
基本給と同じく、確かな収入源となるのが対局料です。
勝っても負けても変わることがないのが対局料の特徴で、表立って公表はされていないものの、1局あたり20〜30万円程度が相場ではないかと言われています。
あくまで一般的な相場のため、もちろん対局の内容や回数などにも大きく左右されます。
- 勝てば勝つほどランクが上がる
- 出られる大会やリーグがハイレベルになる
- 1局あたりの対局料も上がっていく
という仕組みになっているため、勝ち続けることで必然的に対局の機会が増え、比例して収入が増えることになります。まさに実力が物を言う世界ですね。
プロになれる時点で選ばれし存在やのに、なった後もまた厳しい世界なんやな!お金を稼ぐっちゅーのはほんま楽やないな。
藤井聡太五冠の対局料の正確な金額を調べるのは非常に困難ですが、日本将棋連盟が発表した2021年の獲得賞金・対局料ランキングでは堂々の3位にランクイン、その金額は自身最上位の6,996万円でした。
なお、同年11月に獲得した竜王戦の賞金の支払いは22年となるため、上記の金額に賞金の4,400万円は含まれていないというので驚きです。
この時点で、昨年の年収を上回ることはほぼ確実と言えますね。
職業は棋士だがCM出演の活動もしている
将棋棋士の広告契約は珍しいと言われている中、藤井聡太五冠は過去にCM出演もしています。
サントリー
不二家
出演時のCM出演料は多くて3,000万円〜5,000万円ほどです。
実際の金額はいくらだったのかは知る由もありませんが、これだけの活躍ぶりや、世間からの注目度の高さを考えれば納得の金額です。
いかがでしょうか?
ここまで見てきただけでも、藤井聡太五冠の年収が1億超えというのは信憑性があると言えますね。
まさに身一つで大金を稼ぐ藤井聡太五冠。彼の頭の中はどんな風になってるのか見てみたいなー!
棋士を選んだ理由は5歳から始めたのがきっかけで面白すぎたから
天才・藤井聡太五冠が将棋を始めたのは5歳の時。隣家に住む祖母が、入門者用の盤駒セット・スタディ将棋を買い与えたことがきっかけです。
スタディ将棋の店頭POPにはもちろん「藤井聡太」の名前が書かれてるねんけど、四段、五段とあまりのスピードで昇進していくもんやから、
その度に数字の箇所だけ手書きで修正されててんて!
藤井少年が祖父母を負かすようになるまでにそう時間はかからず、初めて将棋を覚えた年の冬には、地元・瀬戸市内のふみもと子供将棋教室に入会。週3回、1日3時間学んでいたということですが、5歳の子供が3時間集中できるというところにすでに非凡さを感じます。
自身の楽しかった幼少期を振り返りながら、このようにコメントしたこともありました。
最初は祖母にルールを教わった。祖母が初心者で、すぐに勝てるようになった(笑)。でも(勝つことが)うれしくて、その後も続けることができた。将棋を教える際にはなるべく、負けてあげて、将棋の楽しさを教えてあげるのもいいのかなと思います。
その後、杉本昌隆八段の下に弟子入りしますが、師匠は少年時代の藤井聡太五冠について、
- いまだかつてあれだけ激しく泣く子を見たことがありません。逆にあれだけ切り替えが早い子も見たことがない。
- もう立ち直れないのではと気を揉むくらいに泣き伏しているのですが、(中略)次の手合いが始まると、もうケロっとしています。(中略)その意味では切り替えが早い。明らかにプロ向きの性格だと思いました。
と語られています。
こうした環境の中で一心不乱に将棋にのめり込み、2016年9月には、史上最年少の14歳2か月で四段に昇段してプロ入りを果たしました。
藤井聡太のようなプロの棋士の平均年収650〜800万円前後
一口にプロ棋士と言っても、前述の通り段位や対局の勝敗によって収入は大きく変わってきますが、現在160名を超えるプロ棋士の全体を平均すると650~800万円前後という年収ではないかと言われています。
単純に基本給等から計算すると、プロ棋士になりたての場合の年収は200~300万円程度と予想されます。
一方で、2021年の獲得賞金・対局料ランキングでトップに輝いた渡辺明名人は8,194万円、年収で言うとさらに多くなるのは間違いありません。
と言っても、年収1,000万円を超えるのは上位の1割だそうで、9割はそれに届かないとのこと。勝利の数に比例して対局が増えていく世界ですので、こうした差が生まれる仕方ないことと言えますね。
確かに厳しい実力主義やけど、夢がある職業やな〜!
年収は増えていくが藤井聡太の物欲が増えることはない
将棋界最高と言われる竜王戦の賞金、4,400万円を手にした藤井聡太五冠。
その使い道を聞かれた際には、
いや、それは全く考えてなかった。ゆっくり考えたい。
と答えています。
くーーーーーっ!!
言ってみてーー!!
藤井聡太五冠は、自宅でのインタビューの際にお兄さんのお下がりを着ていたりと服にも無頓着で、物欲がほぼないことは有名な話。
師匠の杉本昌隆八段の目にも、賞金への関心が無いように映っているようで、
収入も倍増したでしょうが、税金も倍増すると思うので、しっかり貯金しておくようにとアドバイスしたい。(中略)彼は本当に物欲が少ないので、賞金どうするのかなって気がしますけどね。
とのこと。おそらくご自身の実体験からか、師匠の言葉は重みがありますね。
さらに師匠の口から、藤井聡太五冠は、
- 新幹線はいつも自由席
- グリーン車に乗ったことがない
という驚きのエピソードが明かされたこともありました。
1億円を稼ぐと言われている中でのこの素朴さ。実力だけでなく人気が出るのも頷けます。
いつまでもこのままでいてほしい気もしますね。
棋士は将棋以外に稼ぎ口はあるの?
棋士の主な収入は前述の通りですが、棋士は将棋以外の稼ぎ口として副収入を得ることも可能です。
その内訳は、
- 指導料
- 解説料
- 著書の印税
- 原稿料
- 講演会
といったものです。
当然、棋士としての評価が高ければ高いほど、上記のような副収入も上がるのは間違いないでしょう。実際、指導料などの収入の相場は段位によって異なると言われます。
仕事内容 | 予想収入 |
---|---|
将棋教室 | 月々約10万円 |
将棋の指導 | 1回につき2~4万円 |
著書の印税・原稿料 | 数十万円 |
ただ、藤井聡太五冠の場合にあてはめて考えると、上記のような金額の比ではないことは容易に想像できますね。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事のまとめです。
- 藤井聡太の年収は1億超え
- 藤井聡太の職業は棋士
- 棋士の基本給
- 藤井聡太の対局料
- 職業は棋士だがCM出演の活動もしている
- 棋士を選んだ理由は5歳から始めたのがきっかけで面白すぎたから
- 藤井聡太のようなプロの棋士の平均年収650〜800万円前後
- 年収は増えていくが藤井聡太の物欲が増えることはない
- 棋士は将棋以外に稼ぎ口はあるの?
ここまでの偉業を成し遂げながら、なんと19歳という若さの藤井聡太五冠。対局中の真剣は表情はもちろん、対局を離れた時に見せるほんわかとした雰囲気も、また彼の魅力の一つですよね。今後の活躍からもますます目が離せません!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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